中学受験の素晴らしい教育効果
中高一貫校が、非常に高い学力水準を発揮しています。しかし、すべての学校を一貫教育にしても、結果は変わらないでしょう。中高一貫校の学生が優れているのは、小学生時代に、算数・国語において、非常に高度な訓練が行われているからです。難関中学入試の算数の問題は、豊かな発想力が無ければ解けない問題が、目白押しです。
小学校高学年において、徹底的に算数・国語の能力を鍛えられることは、知的人生における素晴らしい財産になります。もちろん、子供には適性もありますので、無理やり学習させて劣等感を覚えさせては意味がありませんが、算数と国語の楽しさを味わうことができたら、知的習慣の土台となる豊かな知性を得たも同然と言えます。
中高一貫校で遊びすぎて成績が悪化した学生も、大学入試の1年、2年前から学習すると、驚く程、素晴らしい成績の伸びを見せます。偏差値40から難関大学に合格するといった奇跡的な結果を残す大半は、実は、こうしたバックボーンを持つ学生です。算数と国語の能力を伸ばしてあげることは、知識を吸収する為に著書を読む力と、物事を合理的にとらえる数理の力を授けるに、とても良いことです。